---

---

オナガバトの和名とか

2019年10月にオーストラリア北東部で見た茶色っぽい尾の長い鳩。和名英名など調べていて混乱したのでメモを残しておきます。

 

f:id:ahiru_345:20200329152558j:plain

f:id:ahiru_345:20200329152653j:plain

f:id:ahiru_345:20200329152710j:plain

 

もらった鳥合わせリストによると
 和名:バラムネオナガバト
 英名:Brown Cuckoo-Dove
 学名:Macropygia amboinensis
とあります。なんとなく調べてみたらBrown Cuckoo-Doveの和名が「オナガバト」と出てくる。でも学名のMacropygia amboinensisで調べたら「バラムネオナガバト」だ。たまにGoogleで検索しただけだと正確な和名が出てこない場合があるため「オナガバト」について調べたところ
 和名:オナガバト
 英名:Amboyna Cuckoo-Dove
 学名:Macropygia amboinensis
と出る。混乱してきた。学名が同じなのに違う種類か?splitかなんかされたかな???

ebirdで調べると生息域も違うようだし、インドネシアやパプアにいるAmboynaは首の後ろが灰色っぽい感じなのでたぶん種類も違いそうだ。ついでにBrown Cuckoo-Doveの学名はMacropygia phasianellaになっている。もらったリストが違っているかと思って手持ちのオーストラリア図鑑 https://www.amazon.co.jp/dp/0732291933/ を見ると、もらったリストに記載されている通りBrown Cuckoo-Dove / Macropygia amboinensisとなっている。一方、フィリピン・インドネシア図鑑 https://www.amazon.co.jp/dp/0008102392/ にはMacropygia amboinensisに該当する種類が記載されていて、Amboyna cuckoo-dove (Slender-billed Cuckoo-Dove) / Macropygia amboinensisとなっていて首の後ろが灰色っぽい絵が描かれていて、どうもオナガバトのようだ。

んー、よくわからん。それでSlender-billed Cuckoo-DoveWikipediaで調べてみたら解決。予想されたとおりsplitで和名・英名・学名がごちゃごちゃになってただけでした。

過去、バラムネオナガバト(Slender-billed Cuckoo-Dove / Macropygia amboinensis)と呼ばれていた種類から、2003年に
 ①インドネシアオナガバト (Ruddy Cuckoo-Dove / Macropygia emiliana)
がsplitし、さらに2016年に以下の3種類にsplitしたようです。
 ②オナガバト(Brown Cuckoo-Dove / Macropygia phasianella)
 ③バラムネオナガバト(Amboyna Cuckoo-Dove / Macropygia amboinensis)
 ④和名なし(Sultan's Cuckoo-Dove / Macropygia doreya)
の3種に分かれたとのこと。学名は③に受け継がれたようだ。

 

結局、生息域や特徴からして今回見れたのはオナガバト(Brown Cuckoo-Dove / Macropygia phasianella)だったと分かってスッキリ。オーストラリア図鑑は2013年のものなのでちょっと情報が古かったようだ。

splitすると今回みたいにごっちゃごちゃになるので混乱するけど、もし学名を今回見た種類(②オナガバト)が受け継いでいたらほとんど調べることもなくsplitしていたこと自体知らなかった可能性もある。自分のこれまで見た種類が気になる人は、なるべくアンテナを広く張って情報を逃さないようにしないといけないけれど、すべてについていくのはなかなか無理そうですね(^o^;)